Skip to main content

足底筋膜炎:概要


このビデオでは、足底筋膜炎がどのように発症するか、その関連する解剖学、そして医療従事者がどのように診断を行うかについて概要を説明します。

トランスクリプトを表示

足底筋膜炎:概要

米国で最も一般的な踵の痛みの原因である足底筋膜炎は、皮膚直下の足底に広がる結合組織である「足底筋膜」に生じる疾患です。足底筋膜は、足部の安定性や制御に寄与するだけでなく、荷重時の衝撃吸収にも重要な役割を果たします。しかし、この組織に繰り返し負荷がかかると微小断裂が生じ、炎症や痛みを引き起こします。

足底筋膜炎はあらゆる年齢で発症し得ますが、中年女性に多く、ランナーにみられるオーバーユース障害としても知られています。米国では年間およそ200万人が発症し、生涯では人口の約10%が経験するとされています。足底筋膜炎の発症には、複数の要因が関与すると考えられています。具体的には、ハムストリングや下腿三頭筋(ふくらはぎ)の硬さ、繰り返される高負荷活動、長時間の立位などにより組織へ過度な力が加わることが挙げられます。

加齢により衝撃吸収能が低下し、踵骨周囲の脂肪組織が減少することも発症要因とされています。その他の危険因子には、肥満、ハイアーチ足、扁平足などが含まれます。足底を詳しく見ると、足底筋膜は皮膚直下に広がる帯状の結合組織であることがわかります。足底筋膜は、踵骨の足底側、やや内側寄りの位置に付着しています。組織は足趾方向へ走行し、基節骨(足趾の基部)へ向かう複数の枝に分かれて付着します。

足底筋膜炎の患者は、踵骨の下部に特有の痛みを訴え、特に「起床直後の荷重時」や「一日の終わり」に痛みが強くなると説明します。医療従事者は、痛みの発症時期が「最近か」「長期間続いているか」について確認します。さらに、痛みを悪化させる動作や、普段使用している靴の種類についても確認します。足部と足関節の包括的な身体診察が行われます。具体的には、踵骨足底側の内側寄りの部位に圧痛があるかどうかを触診します。

医療従事者が足部を背屈させて足趾を持ち上げた際に痛みが誘発されることも一般的な所見です。アキレス腱および下腿三頭筋の緊張度についても評価します。多くの場合、患者の症状の訴えと身体診察所見のみで足底筋膜炎の診断が可能です。ただし、腱炎、関節炎、疲労骨折など他の踵痛の原因を除外するため、X線、超音波、MRIといった画像検査が実施される場合もあります。診断確定後、医療従事者は利用可能な治療オプションについて患者と相談します。